タイガーの80勝目を振り返ろう
こんばんは。ＥＬＤＲＩＣＫです。
タイガーの80勝目、 あの感動をもう一度振り返りましょう。
それは9月20日～23日ジョージア州イーストレイクGCで開催された
直前のBMW選手権で6位タイ、直近のメジャー全米プロで2位に食い込み、
調子はいい状態で乗り込んだツアー選手権。
初日から65で絶好のスタートを切った初日でしたが、
18番パー5をツーオンさせ、イーグルを奪取。
このパットが二日目以降のゴルフに勢いをつけたと思います。
ガッツポーズも今年一番と言ってもいいレベルで、決まってました。
二日目は若干振るわなかったものの、68のアンダーで回ったのは大きかったですね。
前の試合のBMW選手権は初日62と爆発したものの、二日目がパープレイで、
トーンダウンしたので、この二日目の68は大きかったと思います。
ちなみにBMW選手権初日62を出したタイガーのラウンド後インタビューの時の
嬉しそうな顔はなかったですね。
笑みがこらえ切れないというのが見て取れました。
その分、浮足立った感じが二日目に出たように思います。
そして、勝負のムービングサタデー、三日目です。
この日のフロントナインが凄かった。
圧巻、鬼、Ｔｈｅタイガーウッズというプレーでした。
１番ミドルを幸先よくバーディとして、2番ショートホールはパー。
そして、3番から怒涛の5連続バーディ。
7ホールで6バーディとドＳ全開のスーパープレーで首位キープ。
バックナインはイーブンでちょっと残念でしたが、
結局初日同様の65でプレー。通算12アンダーの単独首位で最終日になりました。
結果的には、ここでほとんど勝負あり、でした。
4日目、最終日は71と１オーバーで振るわなかったものの、3打差でスタートした
マキロイとローズが崩れ、ほぼ独走状態に。
マキロイは師匠タイガーと最終日、最終組で緊張していたように見えました。
ローズはプレーオフ優勝がかかり、プレッシャーで崩れていったようです。
実はタイガーはローズがあと1打落としていれば、プレーオフの優勝も手にするほど、
追い上げていたのですが、最後はローズが意地を見せた形で終了しました。
そして、最終18番、観客がグリーンに向かうタイガーの後を追いかけ、
すごい数の観客がフェアーウェイを埋め尽くしました。
いろんな人がタイガーの優勝を待ちわびた証拠だと思います。
そして、18番のパー5をパーオンし、バーディパットは逃すものの、
パーで上がり、2位と2打差の11アンダーで優勝を飾りました。
最後、タップインをした後にパターで自分の足をコン！と叩いたのは、
5年間優勝できなかった自分への喝と、やったぞタイガーという
自分へのガッツポーズが入り混じったような、なんとも言えない感動的な瞬間でした。
そして、本当に素晴らしい瞬間でした。
改めて80勝おめでとう、タイガー。
そして、ありがとう。
私がタイガーウッズを応援する理由はいくつかあります。
一つは本当にどん底を味わったスーパースターがこのような形で
カムバックできたことです。どん底の理由はご存知の通り、スキャンダルと
膝、腰のけがです。スキャンダルは自業自得ではありますが、
圧倒的強さを誇った2000年前後、凄すぎる結果とともに強烈なプレッシャーが
彼を襲ったはずです。それと戦うのに彼自身、相当大変な思いをしたと思います。
それが、女性面で悪く出てしまったのは残念ですが、
まだ、酒やドラッグに手を出さなかったことが救いだったと思います。
そして、4度に渡る手術を経て、復活を果たしたタイガーを
応援せずにはいられません。
二つ目は彼が5/8のアジア系（中国、タイ）、モンゴロイドだからです。
その他にもアフリカ系、オランダ系と一人で人種のるつぼ状態のタイガーですが、
やはりアジア系が強く、アメリカ人とは言え、親近感があります。
また、白人のスポーツだったゴルフ界において、マイノリティとして強く生きている
タイガーを尊敬しています。
三つ目はなんといっても、かっこよく、美しいスイングです。
2000年当時、タイガーほど、ボールが飛んで曲がらず、アスリートゴルフができる
選手は多くなかったようです。今はタイガーより飛んで曲がらない選手が沢山います。
マキロイやバッバやケプカなどなど。
しかし、タイガーよりかっこよく、美しいスイングの選手はまだいません。
それはもはや芸術、Work of artです。
タイガーの放ったボールがどこに飛んでいこうと、そのスイングと立ち姿だけで、
それを見るだけでほとんど満足です。
もちろんそのボールがピンに絡むのがベストですが。
そんなタイガーをこれからも応援します。
そして、通算82勝、メジャー18勝を超えると信じています。
それでは、今日はこの辺りで。
