ゴルフとエンジニアリング ショットのばらつき OB確率について
こんばんは。ELDRICKです。
先日、Twitterであげたショットばらつきの考察をもう少し細かく書きます。
SKY TRAKという測定器でドライバーショットを10回打ち、
そのばらつきを各項目毎に下記のように算出しています。
平均値はいいと思いますが、標準偏差は知らない方もいると思います。
凄く簡単に言って、データのばらつきを示す数値です。
ばらつきが大きいという指標と覚えて頂ければいいです。
例えば、トータル飛距離の場合、標準偏差は10.3ヤードです。
標準偏差をσ(シグマ)といい、1σはこの場合10.3ヤードです。
その2倍を2σと言い、20.6ヤード、3倍の3σは30.9ヤードということになります。
この標準偏差と平均値の291.3ヤードを組み合わせて、
平均値±1σは291.3±10.3ヤードとなり、
281~301.6ヤードということになります。
1σは母集団の68.26%が含まれる範囲になりますので、
測定上の私のトータル飛距離の68.28%は
281~301.6ヤードの範囲にあるということになります。
また、同じように2σは291.3ヤード±20.6ヤードとなり、
270.7~311.9ヤードとなります。
2σは95.45%の範囲になります。
言い換えると私がこの測定上で311.9ヤード以上打つ確率は
4.55%ということになります。おおよそ20回に1回の確率です。
このようにして、複数回のデータがあれば、
そのデータのある数値の発生確率を予測することが可能です。
通常30回以上のデータが望ましいですが、
時間の関係上、10回としています。
私の場合、飛距離よりも左右のばらつきがスコアに大きく影響します。
つまり、OB、1ペナが発生しうる確率です。
今回の測定では左右方向の距離は平均値±2σ(95.45%の範囲)で
6.7±39ヤードです。
※右に出るとプラス、左に出るとマイナスとしています。
つまり、6.7ヤードと若干右に出る状態が平均値で、
幅は78ヤードで、-32.4~45.7ヤードとなります。
これは、ティーグランドから290ヤード先のコースの幅が
78ヤード以上ないと20回に1回はOBになるということです。
通常のゴルフ場は狭いところで40ヤード、広いところで70ヤード程度です。
隣のホールまで、OKなところはその倍の幅があることになりますが、
通常、78ヤードも幅のあるコースはありません。
逆に幅60ヤードに入る確率は60÷39ヤードとなり、1.54σということになります。
1.54σは正規分布表から87.6%となります。
つまり、12%の確率でOBが発生します。
1ラウンドに14回のドライバーショットがあるとすると
1.7回のOBが発生することになります。
私の1ラウンドの平均OB回数がおおよそ2回なので、
ほぼ当たっています。
OB撲滅活動中の私としては、このOB回数を1回以下にしたいのです。
逆算するとOBが1回以下になるには1回のOB÷14回のドライバーとなり、
確率は7%以下、つまり93%が60ヤード幅に入る必要があります。
93%は1.8σに相当し、60ヤード÷1.8σは33ヤードとなり、
左右ばらつきσは33ヤードとなります。
現在の左右ばらつきσは39ヤードなので、15%ばらつきが小さくなると
1ラウンドあたりのOBが1回以下になります。
しかし、この15%がなかなか小さくならないのが現実です。。
また、実際のラウンドでは、風、雨、ティーグラウンドの傾き、プレッシャー等々、
練習状態よりも不利なる条件がたくさんあります。
そのため、練習ではもっと精度よく打てる必要があるのですが。。
まだまだこれからですね。。
他の項目はまた次回以降で。
それではまた。